世界のすべての場所から被ばくによる苦しみがなくなりますように

オーストラリア、ナミビア、ニジェール、アメリカ、カナダ、カザフスタン、インド、世界中で掘り起こされるウラン。


2011年3月11日に起こった福島第一原発事故の直後、オーストラリアの先住民族アボリジニーから「私たちがウラン採掘を止められなかったから原発の事故を引き起こしてしまった。申し訳ない。」といった趣旨の手紙が日本に寄せられました。

ウラン採掘、精錬、加工、輸送、原子炉運転、そのすべての過程に被ばくの可能性が横たわっています。

原子力産業が始まってからの50年余りの間に、私たちが容認してきた50基以上の原発の運転。

そしておよそ50基の原発を動かすために、毎年1000トンの使用済み核燃料を生み出してきました。

これだけのウラン燃料を作るためには、1億トン以上ものウラン鉱石を掘り出さなければいけません。

ウラン鉱石を精錬、濃縮する過程で生み出される放射性廃棄物はウラン鉱山の周辺に打ち捨てられ、米軍のヘリコプターのオモリや戦車の壁、劣化ウラン弾と呼ばれる兵器などに利用されています。

オーストラリア、ニジェール、ナミビア、アメリカ、カナダ、カザフスタン、インド。世界中に点在するウラン鉱山の周辺や劣化ウラン弾が使われたアフガニスタンやイラクで発祥し続けている白血病、ガン、流産、死産。

原発で事故が起ころうが起こるまいが、ウランを使う時点で被ばく者を生み出している原子力産業。

世界に数十万人から数百万人存在するといわれる被ばく者。


世界には、目には見えないけれど確実に存在している命を思う祈りの輪があります。

それは、世界の中でかき消され続けている、被ばく者たちの声なき声のつらなり。

「被ばく者はわたしを最後にしてほしい」という声。

命を思い、子を思う声。

それらの声のつらなりが、寄り添い合い、手を取り合い、被ばくによる苦しみが世界のすべての場所からなくなる未来をつくっているのだと思います。


世界のすべての場所から被ばくによる苦しみがなくなりますように。