Life is journey 〜旅と養生〜 2014.04

旅と養生~Life is journey

海を越えて飛ぶ鳥や蝶は行く先を案じ不安に思うことはあるのだろうか。
その命が途中で尽きることがあっても、そのことを悔いることなどあるのだろうか。
人生の道はひとりにひとつ。
そのひとつひとつに上下はなく、ただ美しい。

僕の親父は元測量士。日本中を訪ね歩き、空間という空間を測って回った。
そのことを知ったのは、自分自身が父同様に日本中を訪ね歩き「時を測ること」に傾倒し始めた頃だった。僕を旅にいざなった要因の一つが父から受け継いだ血だと知り、改めて旅を愛するようになった。
2002年春、サラリーマン生活にピリオドを打った直後に主催したピースウォークで僕は「平和を祈りながらこの世界を歩み続けたい」と誓った。
レールのない道なき道を行く中で、僕は原発と出会い、戦争と出会い、それらに加担し続けてきた自分自身の暮らしと、そこから降りていく新しい暮らしを実践する人々と出会い続けた。
目を見開き、耳を開きながら、ありのままの自分とありのままの世界と向かい続ける旅。
旅は自分の映し鏡。その時々の心身の状態によって出会うものは変わってくる。
旅をよきものにするための心身のメンテナンスは必須条件となっていった。

今回は、旅を続けながら身につけた旅と養生についての途中経過レポートを書きしたためさせていただきます。ひとつでも、ひとりひとりの尊い旅をよりよきものにするためのヒントを見つけていただけたら幸いです。

正食と整体~身体の養生
日本列島を歩いて回った先人たちの携帯食。手前味噌、鉄火味噌、塩、梅干。これらはあちこちに気が散りがちな旅の中で集中力、持続力、根気を育み、腸内環境を整え、乱れがちな食生活を支えてくれます。また、三年番茶や梅醤番茶、黒炒り玄米茶は、血液の状態を健全に保ち、ストレスや自律神経の乱れを助けます。そして整体。ヨガ、レイキ、ストレッチ、野口整体、チベット体操を通じて心身の状態を感じ取り、一日の疲れや歪みを整え、さらなる旅に向かう前向きな体と心を自給します。

旅と自己対話~心の養生
旅の中で明晰な状況判断をするためにも、日々を爽快に過ごすためにも、心身のメンテがなにより大事。テクニックも色々あると思いますが、なにより自己愛の気持ちが大切。
セルフケア、自己観察。共感を持って自分の状態を受け入れる非暴力コミュニケーション。
移動の多い旅の中で自分のことを見守っていられるのは自分だけ。
日記を書いたり、散歩をしながら思索にふけったり、意識的に一人の時間をとり、深く自分と向き合うことで日々出会うメッセージを深めていくことができると感じています。

ヴィジョンをキープする~魂の養生
四方を海に囲まれた日本列島に暮らしてきた人びとの海洋民族としてのアイデンティティ。環太平洋が古代遠洋航海術によってつながっていたという史実。ネイティブジャパニーズが体得していた古代遠洋航海術において、星や波や潮を読み、鳥や魚の様子で今の位置を知り、船の舵をとり続けるナビゲーターの重要な資質は「必ず目的地にたどり着く」というヴィジョンをキープし続けること。
状況の変化に振り回されたり、不安や恐怖に駆られたり、疑念や罪悪感、自信のなさから判断を誤ることのない、ゆるぎないヴィジョンキーパーであること。祈り続けること。信じ続けること。

あらゆる旅の局面において、大切なありかただと思います。